そんなわけで、なみかた羊肉店では、義経焼がメイン商品ですが、他にもいろいろ取り扱っておりまして、そのすべてが極上。自慢じゃないが最高品です。中でも日本一と自負するのは生ハム。
イタリア産のプロシュットは既製品ではあり得ない超薄切。切りたてをすぐお送りするから到着時には本当に切りたてが味わえる。
そんな、生ハムの中でも最高峰はスペイン産の38ヶ月熟成のハモンイベリコベジョータです。ハモンというのはスペイン語でもも肉のこと、豚のもも肉を塩漬けして熟成させた生ハムです。
スペインで流通しているのはほとんどが白豚の生ハム「ハモン・セラーノ」ですが生産量の5%だけ黒豚の生ハムがつくられています。それがハモン・イベリコ。イベリコというのはイベリア半島に古くからいる黒豚です。
それを、広大な高原で放牧?というかただ、放置しているだけのようですがとにかく放牧します。
放牧するのはdehesa(デーサ)と呼ばれる高原です。以前豚を探してはいりこんだんですが、いないんですよ。なんせ一頭1ヘクタールの土地いるって言うことで、見つけられない。でも水浴びをするところにあつまってくると言う事で待っていたら、きました。
ちょうど放牧を始めた頃で、まだ痩せてます。
夏、放牧を始め、天高く豚肥ゆる秋を越え、冬にと畜します。放牧前は100Kg程度だったのにわずか半年で5割も体重が増えた食いしんぼさんがベジョータです。放牧中にドングリをたくさん食べたのでドングリ育ちって意味ですよ。
そのベジョータなんですが、本当に少ないんです。そんな少ない中にもっとすごいのがあって、わざわざ選んで熟成期間を延ばした物が。なんと38ヶ月です。3年以上ですよ。
その間、スペインの高原で涼風に吹かれて熟成されます。というか、いくら高原でも夏はすごいですよ30度以上。すごく暑い。以上の写真は2004年にハブーゴに行ったときに撮影してきた物で。暑かった。35度以上ありました。でもカラッとしているから過ごしやすいです。
そんなすごいハムも販売しています。しかも、ハモンは全部手切りです。手切りって言うのは、普通のバーなどに行くと時々みかけますが、とてもとても普通では有りません。すごいことなんです。
そんな努力が認められたのか、最近雑紙の掲載が増えています。
今回掲載されたのは、ヤマハ音楽教室の生徒さん向けに発行されいる月刊ピアノ増刊「極上のピアノ」です。2009年冬号。
当店のベジョータです。ありがとうございます、ヤマハミュージックメディアの加賀谷優子さん、またよろしくお願いいたします。