Bone in rack cap(ラムの骨付きラックの脂肪)

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当店では様々な商品を販売しています。販売するには仕入れる。

そんなわけで、わざわざオーストラリアまで出かけていって工場の人間にアーでも無いコーデも無いといいつつ品定めをするわけです。お眼鏡にかなった物は輸入の段取りになるのですが、うまく行く例はほとんどなく、必ず間違いが起こります。なんといっても外国人は日本人と全く違うのですから当たり前です。最後は気にしなくなります。


とは、いえ、とんでもない物が届くと処分に困りますね。とくに原価が高い物だと泣きたくなります。

今回も届いてしまいました。こんなもの。

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ボンインラックキャップという商品です。これはラムチョップの部分の脂だけなのです。ジンギスカンを焼くときに脂肪が欲しかったので仕入れてみたのですが、これがとんでもない部位で肉ばっかりで脂が少ない。肉をはぎ取ったり色々やってみたけれどとても手間がかかるのであきらめました。
そんなわけでそのままの形で必要な人に購入して頂いた方が良いから特価で販売することにしました。まず、脂肪が多いので脂肪を取らないと。でも取ろうとおもって脂肪だけはなかなかとれない。そこで逆転の発想です。脂肪を取るのではなく肉を剥がす。

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まずラックキャップです。だいたいこんな感じ。右に肉と骨が一杯付いていてあとは上の方に1本肉が付いてます。

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さっそく作業開始。まず横に長く付いていた肉をはずします。片側に軽くナイフをいれて手でびりっと引っぱると簡単に剥がれてきます。少しくらい肉が残るのは勘弁して貰ってください。

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そして続いて右側を見ると真ん中に骨が見えます。この骨の上の脂肪のところベリッと引っぱがしてください。そして骨の上をこそげ取ります。骨を使う時はそのまま肉を付けていても良いでしょう。

そして骨を取ります。骨は力を入れて引っぱるととれます。とれないときは引っぱりながらナイフをいれると簡単にとれます。

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そして次残った部分がこれです。こんな風にナイフをいれて指で引っぱります。もう片方も同じようにして引っぱります。そうするとほとんどきれいにとれました。

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で脂肪だけの部分と肉の部分と分けてみました。結構肉がとれるんですよ。ラムですよ。ラム。煮込んでもいいですね。ただ、骨が付いているのでそこは食えません。あしからず。

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そんなわけで失敗の後始末も大変です。

それではまた!

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このページは、暇な肉屋が2014年11月 9日 14:47に書いたブログ記事です。

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